巷には、たくさんのスマホアプリがあふれています。
メディアウェアには、多くの業務システム・アプリ(以下、アプリに統一します)制作の実績があります。
それらの運用はパソコンがメインなのですが、最近はユーザーがいろんな場所でいろんなデバイスで使えることが一般的な要件のひとつになってきています。Webやモバイルへの対応ですね。
昨年、縁あって「勉強アプリ」のご依頼をいただきました。
看護師国家試験の過去問を集めたフリーのスマホアプリです。
メディアウェアでは珍しく業務アプリではありませんし、そもそも本格的なスマホアプリの制作は未経験です。ちょっと勝手がちがいます。ノウハウのない分野です。もちろん、プログラミングに関しては今まで培ったものがありますが・・・。
いろんな「初めて」がありました。
- 「Android」と「iPhone」
まずスマホといえば、AndroidとiPhone。これは「OS」の違いですね。
「OS」が異なるということは、ざっくり言えばプログラムを動かす仕組みが異なるということです。プログラムも、それぞれのOSに合わせて書かなくてはなりません。スマホアプリの中にも、AndroidまたはiPhoneだけのものと、どちらにも対応したものがあります。
今回は、両方に対応することが要件になっていました。
そこで、Web・iOS・Android アプリが同時に開発できるフレームワーク「Ionic」を使用しました。
初めての「ハイブリッドアプリ」の開発です。
- クラウドサービス
メールで「Outlook」を使うには、各自のパソコンにインストールが必要ですが、「Gmail」や「Yahoo!メール」などのWebメールはインストール不要で、ブラウザ上で利用できますよね。
これらのWebメールのように、ネットワークを経由してソフトウェアやデータを利用するものをクラウドサービスといいます。
当社で制作する業務アプリは、お客様の会社のサーバーや、お客様自身のパソコン上で運用するものがほとんどです。
クラウドではありません。
でも今回のスマホアプリは、当然クラウドサービスでの運用です。これも初めてでした。amazonのAWSを採用しました。
- デザイン面での差別化
たくさんある競合アプリとの差別化。むずかしいです。
まず、わかりやすいメニュー構成と操作性の実現。
看護師志望のユーザーが対象なので、若年層の女性の割合が多い。それを意識したデザインが必要です。
さらに、勉強しながらも、集中力を妨げないで、癒しを感じさせるデザイン。ご依頼主の原案をもとに、デザイン部がキャラクターを考案しました。知恵の象徴といわれるフクロウ「モカモコくん」がお勉強をやさしく見守ります。

いろいろ試行錯誤しながら、頑張って作ったわが子のようなアプリ。
メディアウェアにスマホアプリ開発の実績ができました。
もちろん普段の業務アプリも、お客様に喜んで頂いた時の達成感はありますが、やっぱり外の世界に公開されるアプリはちょっと感覚が違います。
なんといっても、家族や友達に「これ私が作ってん!」と自慢できますから。
これからも、いろんな初めてがあると思いますが、お客様のご要望に沿えるよう、守りに入らず挑戦していきます!