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「ものづくり」の体感~新人社員の研修

9月になりました。

4月に入社した新卒社員たちも研修期間を終え、7月から各々のプロジェクトでお仕事に就いています。
6月末に、研修の最終課題として製作したシステムのレビューを行いました。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、ブログに残したいのでちょっと書いておきます。

課題は「売上伝票発行システム」。
商品を販売した際の売上伝票の入力・登録と印刷機能を実装した簡易なシステムです。
研修中に習得した知識を総動員し、必要な要件を満たすよう、全ての仕様を自分で考えます。

要件が決まっているので、基本的には似た仕様になるのですが、
作り込んでいく内に、よりよいシステムにするための工夫をする余地が見えてきます。

画面が見やすい、操作がわかりやすい、
少ないクリック数で目的を果たせる、
入力の手間を減らせる といったユーザ目線の配慮とともに、プログラムの簡潔さ、メンテナンスの容易さ といった作り手目線の配慮も必要です。

新人さんは、自分の力量に合わせて仕様を考えがちです。
ベストはこっちだけど、自分には難しいからやりやすい仕様にしておこう・・・という具合に。
でも、この課題においてはベストを選択するのが前提です。少なくとも設計段階においては。
もちろん時間的な制約はありますから、盛り過ぎはいけませんが。

これは、顧客マスタの一覧表示から検索、編集、削除等を行うというごく一般的な機能の画面ですが、4者4様の作りになっています。
画面デザインだけでなく、操作面でも大きな違いがあります。
先輩SEとは考え方が違う部分もあり、とても興味深いです。

新人研修の目的は、プログラマーの養成ではありません。
システムという「ものづくり」を自分で体感することです。

実際は、自分で要件を洗い出し、設計が出来るようになるのはまだまだ先です。
3年か5年か、10年先かもしれません。

それまでは、先輩SEが作った設計書をもとにプログラムを書く作業が主になります。
それを単なる作業とせず、その向こうにある設計者やユーザに意識を巡らせることが自身の成長に大きく関わってきます。
最初に研修で掴んだ「ものづくり」感覚があれば、設計書や他の人の書いたプログラムを見る時に、いろんなものが見えてくると思います。

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